初期研修プログラムについて
久留米大学では、一年目に必修で麻酔科1か月もしくは、選択により最大で1年以上の選択が可能であり、 点滴確保やマスク換気、挿管などの基本的手技はもちろんのこと、麻酔管理を通して呼吸、循環、代謝 などを理解し、医師として不可欠な知識や技能の習得を目的としています。
また、二年目の選択では、 緩和ケア、外来での研修も選択可能です。一般目標手術麻酔をとおして、 基本的な知識や手技を習得します。
臨床医の素養として不可欠な呼吸、循環ならびに代謝について理解し、 急変時にも落ち着いて適正に対処できる知識と技量を身につけます。
研修内容
研修期間中は研修医に対して、日本麻酔科学会専門医(指導医)が、術前から麻酔の導入・術中管理・覚醒なでの実技指導にあたります。
麻酔管理時の諸問題については、症例検討会(1回/月)での報告・討議に加わります。
人工呼吸器取扱いセミナー、救急蘇生セミナーに参加します。
週1回の抄読会に参加し、最新の英語文献に触れます。
選択希望により、外来診療や緩和ケアなども研修することも可能です。
週間予定
研修2か月目から、麻酔指導医と共に大学当直を行います。(4~5回/月)
※研修協力施設で研修の場合は各病院に従います。
到達目標
- 臨床医として
到達目標1
呼吸、循環、代謝の
急変時に
落ち着いて
対応できる知識と
技量を身につけます。 - 終末期の病態と症状の
到達目標2
緩和についての
知識を
身につけます。 - 痛みの治療に対する
到達目標3
理解を深めます。
短期目標(1∼3ヶ月)
短期目標1
- 術前回診により患者を把握し、評価する。
短期目標2
- 静脈ラインを確保する。
短期目標3
- マスク換気、気管挿管ができる。
短期目標4
- 胃管を挿入ができる。
短期目標5
- 麻酔に使用する薬剤の準備や麻酔器・呼吸器の設定をおこなう。
短期目標6
- 昇圧薬などの心血管作動薬、筋弛緩薬を使用できる。
短期目標7
- モニターより、呼吸・循環の評価をおこなう。
短期目標8
- 危機的状況で上級医を呼び、指示を仰ぐことができる。
短期目標9
- 汚染物に対して適切な処理を行える。
術後回診を行う。
短期目標10
- 術後回診を行う。
長期目標(選択により3ヶ月以上)
長期目標1
- 術前評価を行い、
上級医と麻酔計画を
立案できる。
長期目標2
- 動脈ラインを確保し、中心カテーテル挿入を行う。
長期目標3
- マスク換気、挿管を
確実に行うことが
できる。
長期目標4
- 昇圧薬などの心血管作動薬、筋弛緩薬を適切に使用できる。
長期目標5
- モニターより、呼吸・循環の評価をおこない、対処ができる。
長期目標6
- 適切な輸血のタイミングを判断できる。
長期目標7
- 術中採血データの評価を行える。
長期目標8
- 麻酔による合併症を予測し、予防ができる。
長期目標9
- 疼痛対策ができる。
長期目標10
- 医療ガスを理解し、
安全に使用できる。
麻酔科医随時募集
専門医取得後の方も随時募集しています。当医局で働きたい方、ぜひ御連絡をお待ちしています。